一般社団法人島根県森林協会「森林を育てて 地球を守ろう」

森林づくりへの取り組み

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木材生産の低コスト化への取り組み

隠岐島後森林組合

木材価格の低迷に加え、海上輸送のハンディがある隠岐島後森林組合は、昨年は原油高騰による輸送費の増加も負に働き、ますます苦しい経営を強いられています。

こうした中、組合では経営方針として利用間伐を推進するとともに、住宅着工戸数が激減した島内での木材需要には限界があることから、木材の販売先を平成19年6月から島外に求め、平成21年度は3,100m3の島外出荷を行いました。

現在の木材価格から如何にして収益を生み出すかは、施業の集約化や機械化による作業の効率化を進め、低コスト化を図ることが課題となっています。

ここでポイントになるのが、木材生産の団地化と路網の整備です。中でも、作業路(道)による路網の整備は、搬出作業の低コスト化や合理化に欠くことができません。しかし、数年前までは林内に作業路を入れることに抵抗感が強く、施業地の確保に苦労をしました。

理由は、職員の作設技術が未熟であったことと、森林所有者の「必要に応じて、自分で伐採し、搬出出来る」という両社の認識のズレがあったように思います。
一方で、高齢化した森林所有者は、下草も生えない間伐未済地を抱え、換金できない人工林をどうにかしたいという気持ちはありましたが、それに対応できない組合も打つ手がない状況でした。

そこで組合は、職員を講習会に参加させ、作業路作設技術の習得に努めるとともに、森林所有者に対しては地区座談会を開催して作業路の必要性を訴え続けました。
現在は、開設した作業路は林内にそのまま残し、2次間伐〜全伐〜地拵え〜新植と一連の施業等、長年にわたり優良材の育成、生産に役立てるよう説明して理解を求めています。

計画では、利用間伐を毎年30ha以上は確保したいところですが、施業地が年々林道から離れ、コスト高になりつつあります。昨年、森林整備加速化・林業再生事業により導入した基幹作業道は、岩塊の多い難工事でしたが、大きな力になりました。
林道−基幹作業道−作業路が連結することによって、木材搬出作業がよりスムーズになり、搬出経費の低コスト化にもつながります。

高齢化による自家労働力の減少や、木材価格の低迷による森林所有者の施業意欲の減退をカバーするためには、長期に利用できる作業路は真に必要なインフラです。

今後組合としては、職員をオペレーター養成研修会等に積極的に参加させたり、講師を招聘しての現場講習会を開催するなど、作業道作設技術の習得・向上に努め、木材生産の低コスト化につながるよう努力していきます。

 

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