令和2年度の活動状況について

 森林経営管理制度の創設に併せ、県内15市町を対象に市町業務を支援する組織として(一社)島根県森林協会内に森林経営推進センターが開設され2年が経過しました。
 当センターでは、市町が主宰する地域協議会に参画し必要な資料提供等行ったほか再委託森林の選定や再委託に必要な事務手続き等についての技術支援を行いました。さらに、市町担当者向けの研修会や推進連絡会議を開催し制度運営の習熟に努めました。

  ○地域協議会への参画  延べ20回
  ○事前協議  延べ190回(資料の打合せ・現地調査等)
  ○職員研修会
     ・森林経営シミュレーションソフトの利用(個別研修) 5月21日~6月5日
     ・森林経営管理制度の事務の流れと留意事項(集合研修) 8月27日
     ・森林評価研修(対象:高津川流域市町) 2月25日
  ○推進連絡会議
     ・先導的な取り組み事例の研究 8月27日

 当センター支援による市町の制度活用状況は下表のとおりです。

権利の別 R1実績 R2実績
市町村 面積(ha) 市町村 面積(ha)
経営管理実施権の設定
(配分計画の公告)
    浜田市 6
    安来市 3
小計 0 小計 9
経営管理権の設定
(集積計画の公告)
浜田市 6 川本町 2
安来市 3 大田市 3
出雲市 11 邑南町 31
小計 20 小計 36

 令和2年度では経営管理実施権の設定(いわゆる林業事業体への再委託)を2市2団地9㏊について行うことが出来ました。
 また、実施権設定の前段となる経営管理権の設定も3市町3団地36㏊について行うことが出来ました。

(参 考)
 経営管理実施権の設定を行った県内第1号団地である浜田市内の現場では、市から再委託を受けた林業事業体が配分計画に従って、事業に着手しています。(右の写真)

 この団地では、18年の再委託期間内に伐採、植栽、下刈り、除伐、枝打ち等を実施し、持続可能な林業経営の基盤を築くこととなっております。

 このほか安来市内の団地でも施業が始まっています。