平成29年度通常総会を開催

 平成29年7月26日、島根県林業会館において平成29年度通常総会を開催しました。

 開会に当たり、速水会長から「今月5日早朝、島根県に大雨特別警報が発令され、県西部を中心に孤立集落が出るなど甚大な被害が発生した。その後、北九州地区や東北地方でも集中豪雨による大災害が発生した。被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復旧を望んでいる。                          

 山が急で土質が脆い島根県では常に大雨に対する備えを怠らないことが肝要である。治山事業や森林整備事業の推進にも力を入れていく必要があると考えている。  

 県から受託している「しまね森林活動サポートセンター」では各地域で開催される「防災学習会」等へ「森づくりサポーター」を派遣し、地域の皆様や市町村と一緒に森林パトロールや山地災害危険地区の点検を行うとともに、災害に備える知識など伝えている。

 一方、森林は国土保全のみならず、水源かん養など公益的機能を持ち、さらに木材産業を通じて地域の活性化と雇用創出に寄与しているが、現状は所有者や境界が不明確な森林の増加。また、担い手不足、長期に亘る木材価格の低迷で森林の荒廃が深刻な状況にある。

 現状に即し、雲南市では市有林を核として森林を団地化した上、森林組合へ施業を信託する「森林整備モデル団地事業」の仕組みを作り、独自に取り組んでいる。

 森林協会では、こうした地域での森林整備を長期的、かつ安定的に行うための財源として「森林環境税」の創設を強く国へ働きかけていく。併せて、森林・林業施策の充実・強化と予算確保に向け、引き続き、中央協会をはじめ関係機関や団体と連携を図り、より一層、取り組んでいく。」旨の挨拶がありました。

 続いて、森林土木事業功労者、治山・林道工事コンクールの表彰式が行われ、会長から表彰状と記念品が授与されました。来賓の島根県農林水産部松浦部長と一般社団法人日本治山治水協会・日本林道協会長の祝辞(髙原調査部長代読)の後、議事に入り、提案した6議案は全て提案どおり承認されました。