令和5年度通常総会を開催
令和5年7月27日、島根県林業会館において令和5年度通常総会を開催しました。
開会に当って、楫野会長から「7月8日からの大雨により、松江市、出雲市を中心に県下全域で大きな被害が発生し、治山・林道関係についても、林地崩壊や林道施設の被災が多数確認されている。被災された方々にお見舞い申し上げるともに、一日も早い復旧をお祈りする。近年、全国各地で台風や集中豪雨による大規模災害が多発しているが、今後、地球温暖化の進行に伴って、災害の大規模化や発生頻度が高まることが懸念されており、地形が急峻で地質の脆弱な本県では、治山事業や森林整備事業を一層推進する必要がある。
一方、森林は、国土保全、水源のかん養、地球温暖化の防止、木材の生産等の様々な機能を有しており、これらの機能の持続的な発揮やSDGsの目標達成に貢献していくためには、森林資源を循環利用していくことが求められている。特に、2050年までにカーボンニュートラルを実現するためには、再造林や間伐等の森林整備による二酸化炭素吸収量の確保や、木材利用による炭素の長期貯蔵により排出削減を進める必要がある。
また、島根県では、循環型林業の実現によって産業発展と環境保全の両立を目指し、県、市町村、林業事業体等の関係者が一体となって、様々な取り組みを展開している。
森林協会としては、こうした状況を踏まえ、山地災害の防止や健全で活力ある森づくりを目指し、中央協会をはじめ関係機関や団体と連携し、森林・林業施策の充実・強化と予算の確保に向けた要望活動に取り組むとともに、森林や林業についての県民理解を深めるためのPR活動や、会員向けの技術研修会の開催、また、森林経営推進センターやしまね森林活動サポートセンター等、市町村や県から受託している業務の円滑な運営に取り組んでいく。」との挨拶がありました。
また、総会に先立って森林土木事業功労者及び治山・林道コンクール表彰式を執り行い、功労者2名、優良工事及び業務等14社・団体を表彰しました。
続いて、(一社)日本治山治水協会・日本林道協会会長様、林野庁近畿中国森林管理局島根森林管理署署長様、島根県農林水産部部長様からご祝辞を頂いた後、議事に入り、提案した5議案は全て提案どおり承認されました。