森林経営収支シミュレーションソフト開発の中間報告会の開催

 昨年4月1日より森林経営管理制度がスタートし、市町村が主体となって制度の推進を図っているところですが、県内の市町村担当職員には林業の専門技術職がほぼいないことから、この新たな制度を円滑に運営するため、当センターにおいては、関係市町の地域協議会にオブザーバーとして参画し、森林経営管理制度事務の技術サポート及び業務支援に取り組んでまいりました。 

 業務支援にあたり、市町村が行う森林経営管理制度の実効性確保に必要な技術支援のツールとして、集積した森林の経営判断を定量的、客観的に行うため経営収支シミュレーションソフトの開発に着手してまいりましたが、この度、市町村や県関係機関の皆様からの意見を開発に反映する目的で「森林経営収支シミュレーションソフト開発中間報告会」を令和2年2月21日(金)午後、林業会館4F 研修室にて実施しました。当日は報告事項として、森林経営収支シミュレーションソフトの開発状況をデモ版にて説明させて頂いた後に、市町村や県関係機関の皆様から詳細な運用内容や改善意見等を頂きました。

 なお、当該シミュレーションソフトは、令和2年4月に新たな体制下においてマニュアル等の説明会を経て、本格運用することとしております。

 その後、森林経営収支の検討・分析に必要な森林資源情報の高度利用や共有化に向けた技術や国や県の動向についての情報提供に加えて今年度市町村の各地域の様々な取り組みを管内別にピックアップして報告させて頂きました。

報告課の内容

報告

1.森林経営収支シミュレーションソフトの開発について
 ((一社)島根県森林協会森林経営推進センター 森林経営第二課長 越智俊之、
  パシフィックコンサルタンツ(株) 森林チームリーダー 中村尚)    

情報提供

2.森林情報の整備と利用そして継続的な維持管理
  ~航空機レーザ測量と航空写真、ドローン~
  (島根大学 生物資源科学部 准教授 米康充)
3.森林情報の高度利用・共有に向けた取組について
  ((一社)島根県森林協会 森林経営推進センター センター長 江角淳)
4.今年度における各市町村の制度運営状況について 資料
  ( 同 森林経営第一課長 藏敷秀則)

シミュレーションソフトデモの様子
リモートセンシング技術講演の様子
(島根大学米准教授)